
便秘を解消するといわれる食べ物にはいろいろありますが、オリゴ糖もその一つです。
上手に摂取して、腸内美人を目指しましょう。
今回は、オリゴ糖が便秘を解消する理由やオリゴ糖を含んだ食品などをご紹介します。
◆オリゴ糖は腸内環境を整える
腸内環境が乱れると便秘になります。

便秘になったら善玉菌を増やして消化や吸収を助けなければなりません。
オリゴ糖は善玉菌の大好物です。
大腸に住む善玉菌の一種であるビフィズス菌は糖をエサとしますが、砂糖やブドウ糖などの糖分は小腸で消化吸収されて大腸までは届くことができません。
ところが、オリゴ糖は小腸で消化されにくく大腸まで届きます。
ですから、大腸でビフィズス菌のエサとなり、善玉菌を増やしてくれるのです。
善玉菌であるビフィズス菌が増えて腸内環境が良くなると、お通じがスムーズになります。
スムーズに便が出て規則正しい排便の習慣が身につくと、腸内環境はずっと良い状態のまま保たれるようになります。
逆に便秘になると腸内の悪玉菌が増えて、腸内環境が悪くなり、ますます便秘するという悪循環に陥ってしまいます。
ですから、どこかでこの負のループを断ち切らなければならないのです。
それには、オリゴ糖を摂取して腸内環境を整えることが近道なのです。
しかも、オリゴ糖は糖類なのに虫歯になりにくく、カロリーが砂糖の半分くらいという嬉しい特性ももっています。
◆オリゴ糖が含まれる食べ物

オリゴ糖とは、3種類から9種類の糖分が結合した化合物のことです(厳密にいうと2種類から20種類の糖分が結合したものもオリゴ糖といいます)。
オリゴ糖が含まれている食べ物には味噌、醤油、豆腐、納豆などの大豆食品・はちみつ・タマネギ、ごぼう、アスパラガス、じゃがいも、にんにく、キャベツなどの野菜。
りんご、バナナなどの果物・また、牛乳にも含まれています。
実は、赤ちゃんの腸内環境を整えるために母乳にも含まれています。
赤ちゃんも摂取できるくらいですから、オリゴ糖は安全に腸内環境を整えることができると言えます。
これらの食品をバランスよく食べることでオリゴ糖を取り入れましょう。
ダイエット甘味料にオリゴ糖は使用されていますので、砂糖の一部をオリゴ糖に変えるのもよいでしょう。
食事で摂取するのはなかなか難しいという方は、粉末状になっているものや、オリゴ糖が入っているサプリなどを活用してみるのもよいかもしれません。
一度に大量にオリゴ糖を摂りすぎるとお腹を下したり腹痛になったりすることもあるので、少しずつ摂取するようにしてください。